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中国子会社のPL、日本と異なるポイントとは?

コラム
2026.09.03
中国子会社のPL、日本と異なるポイントとは?

 中国子会社の月次資料や監査報告書を確認する際、日本と同じ感覚でPL(損益計算書)を見てしまうと、業績を正しく把握できないケースがあります。中国では、日本とは会計処理や表示方法が異なる点があり、税務申告用のPLだけでは十分な分析ができないことも少なくありません。

 

 例えば、中国で税務申告に使用されるPLは一級科目のみが表示されることが一般的です。そのため、「販売費」「管理費」などの金額は分かっても、その内訳までは把握できません。実際の業績を分析するためには、二級科目や科目余額表などをあわせて確認し、費用の内容や増減要因を把握することが重要です。

 

 また、中国では発票(インボイス)の管理が会計処理に大きく影響します。例えば、商品を出荷していても発票を発行していないため売上計上が遅れるケースや、仕入済みでも発票未取得のため原価や費用の計上時期がずれるケースがあります。このように、発票の発行・取得状況によって月次損益が変動する点は、中国会計の特徴の一つです。

 

 さらに、中国企業会計準則では、支払利息や為替差損益は原則として「財務費用」に計上されます。(小企業会計準則では、為替差益は営業外収益として処理されます。)日本では為替差損益は営業外損益として表示されることが一般的ですが、中国では営業利益の算定に影響するため、親子間ローンや外貨建預金・借入金が多い企業では、本業に変化がなくても営業利益が大きく変動するケースがあります。

 

 中国子会社のPLを確認する際は、税務提出用PLだけで判断せず、科目余額表や補助明細もあわせて確認することが重要です。また、本社でも定期的に現地担当者とコミュニケーションを取り、数字の背景にある取引実態や会計処理を把握することで、中国子会社の実態をより正確に把握することができます。

 

 

※ Youtube にて、海外進出に関わる国際税務、ベトナム及び 中国進出に関わる留意事項・会計制度・税制について解説しています! ご関心のある方は、ぜひご覧ください。
<税理士法人名南経営 国際部チャンネル>
https://www.youtube.com/c/meinankokusai


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