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【導入事例】会計システムの統一で業務標準化を加速 顧客のグローバルビジネスに貢献する会計基盤を構築/CaN International 国際会計事務所

CaN International 国際会計事務所

 

日系、外資系企業の海外事業に係る会計税務サービスに強みを有するCaN International国際会計事務所(以下、CaN International)。国
内外の多拠点で共通の会計システムの導入をサポ―トする会計事務所が少ない中、同社はクライアントのグローバルビジネスを支援する会計・税務サービスの基盤として、ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のクラウド型会計&ERPサービス「GLASIAOUS」を日本とタイの2拠点で導入。これによって、コンサルタントの会計業務の標準化を進め、場所を問わずに利用できるクラウドの特性を活かした業務効率化や、会計システムの機能を利用した現地税制への対応を実現した。

導入前の課題
  • タイ拠点で用いていた従来の会計システムは遠隔で利用することができず、言語や機能の面からも使い勝手が悪かった。
  • タイ拠点では管理者が扱いやすく柔軟性の高い会計システムが求められていた。
  • 日本拠点では会計事務所の買収に伴い、複数の異なる会計システム及び業務フローが存在しており、コンサルタントごとに業務が属人化していた。
導入後の効果
  • 場所に依存せず使える会計システムを採用し、高品質な会計サービスの提供を推進。
  • タイ拠点では管理者が扱いやすい会計システムを導入することで、結果として管理者が主導のもとe-Tax Invoice制度にスムーズに対応し、請求作業の工数や印刷・保管・郵送コストの削減を実現。
  • 日本拠点、タイ拠点ともに業務が標準化されたことで属人性が排除され、業務遂行及び引継ぎが円滑に。
GLASIAOUSを選んだ理由

キーワード:会計基盤統一でコンサルタントの業務を標準化/場所に依存しない業務の実現/クライアントのグローバルビジネスサポート/会計サービスの品質向上/タイでのe-Tax Invoice対応

 

クラウドサービスならではの場所を問わずに使えるという利便性や、実際に使用したタイ現地スタッフからの評価を踏まえてGLASIAOUSの採用を決定。

クラウドに加えて多言語対応を活かしてクライアントの本社と現地のコミュニケーションや業務を円滑にする会計プラットフォームとしての機能にも注目。

導入事例インタビュー

日本とタイで共通の会計システムを導入
機能アップデートによる利便性向上で社内のシステム定着が加速
CaN International FAS 株式会社
取締役
公認会計士

小田 英毅 氏
会計事務所にとって顧客サポートのための会計システムの選定は重要事項

 CaN Internationalは国際会計事務所として、海外進出を検討・実行する日本企業および日本進出を検討・実行する外資系企業を共にサポートしている。またクロスボーダーM&Aにて豊富な実績を有することも特徴だ。同社がクロスボーダーに係る会計・税務サービス事業を手掛ける中で重要な要素の1つが会計システムである。例えば、クロスボーダーM&A後のPMIサポートでは、買収後に親会社が海外子会社の財務面の状況を適時に把握できる仕組みが必須である。顧客に高品質な会計サービスを提供するためにも、業務基盤となる会計システムの役割は大きい。
 そうした中で同社では、2018年にタイ拠点で会計システムの刷新を行っている。当時タイ法人の代表を務めていたCaN International FAS 株式会社の取締役で公認会計士の小田英毅氏はこう振り返る。
 「当時使用していた会計システムは、言語面で現地スタッフ以外には扱いにくく、帳票をExcelで出力できないなど機能面で不足していました。加えて、締め日のタイトな日系上場企業のお客様に対して適時適切な会計サービスを提供するためにも、管理者である私が場所や時間を問わずにデータを確認でき、スタッフに指示を出せるシステムの導入を検討していました」
 そこで選ばれたのがGLASIAOUSである。選定の決め手について小田氏は、「場所を問わずに使えること、操作が容易であり、外部データのインポートによる記帳が可能であること、出力帳票をカスタマイズしやすい点などを評価しました。タイのスタッフにも実際に扱ってもらい、好感触であったことも理由の1つです。」と話している。
 タイ拠点では現在、顧客向けの会計業務はほぼすべてGLASIAOUSを利用して行われており、また2021年からは支店であるチョンブリオフィスにも導入している。クラウドのメリットを生かし、日本人代表がバンコクにいながらチョンブリにあるクライアントの財務情報を把握し、クライアントからの質問にタイムリーに対応できる体制を構築している。

顧客・コンサルタント共にメリットを享受 タイの現地税制度にも対応して業務効率化

 場所を問わずに利用できる会計システムの導入によって、タイ拠点ではより柔軟な業務スタイルを実現。コロナ禍の在宅勤務にもスムーズに移行できた。さらに同社の一部の顧客では、GLASIAOUSを通じたコミュニケーションの効率化も実現しているという。
 「お客様の日本経理担当者が、海外子会社の会計情報に直接アクセスしてレビューできるため深度のあるコミュニケーションを適時に実施できるようになりました。また日本本社の経理担当者は、現地の状況を日本語で閲覧できるため、海外子会社のガバナンス強化にもつながったと評判です」(小田氏)
 もう1つの大きな効果がタイでのTax Invoice電子化(e-TaxInvoice制度)への対応だ。従来のインボイス処理では、請求書発行や権限者のサイン、顧客への郵送や社内での書類の保管など、時間とコストがかかっていた。GLASIAOUSは、e-TaxInvoice発行システムにアップロード可能なフォーマットでTax Invoiceデータを抽出することができる。顧客や税務署にはe-Tax Invoice発行システムを使用して、ボタン1つで自動送信できるため、作業工数や印刷、保管、郵送コストの削減を実現している。
(タイのe-Tax Invoice制度への対応の詳細についてはこちら

CaN International税理士法人
ディレクター
国際税務担当

山岡 靖 氏
会計システムの統一により業務の標準化を実現

 日本拠点でも会計システムが絡む課題が生じていた。CaN International税理士法人のディレクターで国際税務担当の山岡靖氏はこう説明する。
 「弊社は2018年にインバウンド専門の会計事務所を買収しましたが、統合した会社では複数の会計システムが混在しており、弊社グループで利用していたものとは異なるものでした。加えて、弊社では以前から各コンサルタントの業務属人化も課題になっていたので、その標準化を推し進めるためにも会計システムの統一はちょうど良い機会でした」 
 こうして日本拠点では2019年にGLASIAOUSを導入。その効果を山岡氏はこう話す。「統合した会社と会計システムが統一され、担当者ごとに異なっていた業務手順も標準化できました。属人性が排除されたことで業務の引継ぎも楽になりました。また、既存の会計システムは決まったフォーマットでしかデータ抽出できなかったのですが、GLASIAOUSはExcelへのデータ抽出や加工がしやすく、コンサルタントからも機能面が評価されています」
 なお導入では、日本とタイ両拠点とも新システムをいかにスタッフに浸透させるかが最大の課題であったという。それに対して山岡氏は、「システム導入のメリットを説明したり、機能面の理解を進めるために経験豊富なコンサルタントがトライアルで使用した結果を他のメンバーに周知したりしました。GLASIAOUSはユーザーのニーズやリクエストに柔軟に対応して新しい機能を追加したり、改善したりといった体制が充実しています。これも社内へGLASIAOUSを定着させるのに役立ちました」と話す。
 今後の展望について小田氏は、「弊社では、海外拠点から集めた財務データをもとに日本の親会社向け財務報告のサポートも行っていますが、GLASIAOUSはそうした業務にも貢献できると思います。特にクロスボーダーM&Aにおいて、海外の被買収先企業は、通常本社とは異なる会計システムを使用しているため、PMIの過程でもGLASIAOUSを活用できるのではないかと考えています。業務の標準化と迅速化を通してより質の高い会計サービスをお客様に提供するためにも、GLASIAOUSが果たす役割は大きいでしょう」と話している。

 

クライアント情報
CaN International 国際会計事務所
設  立: 2012年12月3日
事業内容:海外進出コンサルティング、クロスボーダーM&Aサポート、親会社マネジメントサポート、
国際税務コンサルティング、国内税務・アウトソーシング 、海外拠点現地サポートなど、クロスボーダーに係る会計・税務コンサルティング業務を展開。シンガポール、香港、タイ、ベトナムに自社の海外オフィスを有する。
CaN Internationalでは、クライアントの事業支援という共通の目的達成のために多様なバックグラウンドを有するコンサルタントが、各自の強みを持ち寄り、時には外部の専門家のコーディネートなども手掛けながらそれぞれの役割を果たす。海外の自社拠点の専門家に加えて、複数の提携先専門家との協業により、クライアントのニーズに対応したワンストップでのサービス提供をクロスボーダーで実現。クライアントが抱える課題を整理し、対応策を提示するのみではなく、実行支援も手掛けるのが特徴。

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