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【導入事例】アジアパシフィック各拠点の経理業務をGLASIAOUSで標準化 財務諸表の質向上と決算早期化でスピード経営推進に貢献/株式会社フリークアウト・ホールディングス

株式会社フリークアウト・ホールディングス

創業以来の主力事業である広告分野のみに留まらず、企業のマーケティング活動やビジネスを推進する多彩なプロダクトを国内外に幅広く展開するフリークアウト・ホールディングス。同社は特に注力しているアジアパシフィック地域において、拠点ごとにバラバラだった経理業務のオペレーションを標準化すべく、新たな会計システム基盤としてビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のGLASIAOUSを導入した。これによって現在では、財務諸表の精度向上や月次決算早期化をはじめ、スピード経営をグローバル全体で推進していくための体制を強化している。

導入前の課題
  • 拠点ごとに異なる会計システムが導入され、オペレーションが異なっていた。
  • 各拠点から提出される財務諸表の精度にばらつきがあった。
  • 人的リソースが少ない拠点では経理担当者が長期休業すると業務が滞るリスクがあった。
導入後の効果
  • システムを統一することで経理業務オペレーションを標準化し、各拠点からの財務諸表について一定以上の精度を確保。
  • アジアパシフィック10拠点の月次締めが出揃うまで日数が約10営業日から6営業日に短縮。
  • 経理業務オペレーションが標準化出来たことで複数拠点の経理業務を一箇所に集約、俗人化の解消・バックアップ体制を構築すると共にアウトソーシングコストの削減を実現。
GLASIAOUSを選んだ理由
【キーワード】多言語対応/複数拠点での経理業務オペレーションの統一/財務諸表の精度向上/経理業務の集約/
アウトソーシングコスト削減/月次決算の早期化

GLASIAOUSは多言語に対応しているほか、チャット機能も備わっているため、会計システム内でコミュニケーションを完結できる点を評価。日本語で送ったメッセージは各拠点のスタッフには現地の言語に自動的に翻訳されて伝わるため、さまざまな言語環境があるグローバル企業に有益なシステムと判断。

導入事例インタビュー

アジアパシフィック全体の経理業務オペレーションを標準化
人的リソースが少ない拠点を補完できる会計基盤を構築
株式会社
フリークアウト・ホールディングス
APAC Region Director

金川 直貴 氏
会計システムが各拠点で異なり
業務や財務諸表の精度にばらつきがあった

 祖業である広告配信プラットフォーム事業を中核に、企業のビジネスやマーケティング活動を支援する多彩なプロダクトとグループ会社を擁し、グローバルに事業を展開するフリークアウト・ホールディングス。現在、約50社のグループ企業が世界各国で活動しているが、特に注力している地域の1つがアジアパシフィックだ。
 日本国外では、シンガポール、タイ、インドネシア、台湾など10か国に拠点を展開し、ビジネスを拡大している。だが、これらの拠点の運営で課題となっていたのがシステム整備の遅れである。
 同社 APAC Region Directorの金川直貴氏は、「拠点ごとに異なる会計システムが導入されており、ほとんどの拠点では現地の会計事務所に業務をアウトソーシングしていました。また、拠点ごとにそれぞれオペレーションが異なっており、アウトプットされる財務諸表のクオリティにもばらつきがありました。」と語る。
 また、アジアパシフィックの各拠点は総じて規模も小さく、バックオフィスを担っている要員は1~3人程度しかいないのが実情だ。このため、担当者がもし休職・退職したりしてしまえば業務が一時的に滞っていた。
 これらの課題を抜本的に解決するために同社が検討したのが、会計システムの統一を起点としオペレーションを再構築することである。「アジアパシフィック全体で業務オペレーションを標準化し、将来的な経営統合も視野に入れながら中核拠点に業務を集約することで、人的リソースが少ない拠点のバックオフィスを補完できる体制を整えたいと考えました」(金川氏)

GLASIAOUS導入で
グローバル標準のオペレーション実現へ

 グローバル標準となる会計システムの導入に向けて、同社が実現したいと考えていたのが業務の効率化および高度化である。「まずは周辺システムとの自動連携を含め、できる限り手作業をなくしたいと考えました。その上で単一のシステム業務を標準化し、各財務諸表についても一定以上の質を確保します。最終的には、経営層の意思決定に役立つ管理会計のレポートを実現したいと考えました」(金川氏)
これを基本要件として複数のクラウドベースの会計システムを調査・検討した結果、同社は2021年にGLASIAOUSの導入を決定した。
 「多言語対応が大きな要因でしたが、ほかにも翻訳機能付きチャット機能が組み込まれており、会計システムの中でコミュニケーションを完結できる点も評価しました。こちらから日本語でメッセージを送れば、相手には現地の言語に翻訳されて伝わります。こうした機能を標準で利用できるのはGLASIAOUSだけでした」(金川氏)

株式会社
フリークアウト・ホールディングス
Chief Administrative Officer

Law Yuk Wun 氏
約2年半で8カ国への横展開を完了
月次の締めが6営業日で揃うように

 その後同社は台湾を皮切りにタイ、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ベトナム、シンガポール、韓国へのGLASIAOUSの横展開を推進。約2年間をかけてこれらの拠点への導入を完了した。
 もっとも、この過程では多くの苦労もあったという。APAC Administration DivisionのLaw Yuk Wun氏は、「会計処理に関しては国ごとに異なる法規制があります。たとえばベトナムでも独自の勘定項目があり、旧システムからGLASIAOUSへのデータマッピングにも多くの時間を費やしました」と振り返る。
 そうした中で高く評価しているのが、B-EN-Gのサポートによる貢献である。「なぜオペレーションの標準化が必要なのか、前提となる考え方の周知をはじめ、現地スタッフと二人三脚でプロジェクトを進めてもらったので本当に助かりました」とLaw氏は振り返る。
 現在、GLASIAOUSは多くの成果をもたらしている。APAC Administration Divisionの横川真士氏は、「元々の目標としていたオペレーションの標準化ならびに自動化による工数削減については、ほぼ狙いどおりに達成できています。例えば以前は各拠点の月次の締めが出揃うまでに10営業日以上を要していたのですが、現在は6営業日以内へ短縮しています」と語る。
 さらに注目すべきは、会計業務をマレーシア拠点に集約したことによるコスト削減およびクオリティの向上だ。「バックオフィス業務を担っているスタッフが少ない拠点も会計事務所などへアウトソーシング依頼する必要がなくなり、その分の費用を削減できます。また業務を集約することによりクオリティの向上も図る事ができました。現在はまだすべての拠点の業務を集約できておらず取り組みの途中ですが、将来的にはアウトソーシング費用を30%程度削減できる見込みです」(金川氏)

株式会社
フリークアウト・ホールディングス
APAC Administration Division

横川 真士 氏
経営判断に資するデータ提供や
連結決算とのシームレスなデータ連携を目指す
 

 もっとも、同社における会計システム統合のプロジェクトは、まだ道半ばである。「各拠点での日々のオペレーションがようやく落ち着いて回り始め、財務諸表の精度も向上してきました。次の大きなテーマは、経営層に向けて管理会計の観点から有益な情報を提供できる仕組みづくりです」(金川氏)
 ほかにも、各拠点のオペレーションにてさらなる改善や効率化も進めていこうとしている。例えば一部の拠点では経費精算のアプリケーションなどを運用しているが、業務自動化を目指し、GLASIAOUSとの機能連携を進めていきたいと金川氏は語る。
 「最終的には各拠点の月次決算が締められた時点で、作成された財務諸表が即座にグループ全体に共有され、その数字が連結決算に自動的に反映されていく形を目指しています」と金川氏は語り、GLASIAOUSをベースとする会計基盤でさらなるスピード経営を追求していく構えだ。

 

クライアント情報
株式会社フリークアウト・ホールディングス

創業:201010

資本金:3,552,049千円(2024年9月末時点)

従業員数:1,015人(2024年9月末時点)

事業内容:広告プロダクトを中心とした企業のマーケティング支援を国内外で幅広く展開

 

アドテクノロジーの会社として創業し、国内で初めてRTB(リアルタイム入札)による広告枠買い付けを行うDSPDemand Side Platform)製品をリリース。以降も国内外の企業のM&Aを重ねながら事業を拡大し、現在ではDMPData Management Platform)やデジタルサイネージ、インフルエンサーマーケティング、メディア収益化プラットフォーム、小売インストアメディアなど広範なサービスラインアップで企業のマーケティング活動を支える事業を展開する。

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