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タイ 導入事例

【導入事例】タイ工場と日本本社の両拠点にGLASIAOUSを導入 国内外双方の課題を解決し業務効率の改善と管理会計を強化/テンタック株式会社

テンタック株式会社

RFIDタグなどで業界トップクラスの販売シェアを誇るアパレル副資材メーカーのテンタック株式会社(以下、テンタック)のタイ工場は、長年利用してきたERPシステムのリプレースに際して、ビジ ネス エンジ ニ アリング( B - E N - G )の「GLASIAOUS」に注目。この動きを受けて日本の本社側でも関心が高まり、両拠点での導入を決定した。これによりタイ側では、Excelに依存したデータ管理から脱却し、業務効率化を実現。一方の日本側でも従来からの課題となっていた多通貨対応を実現するとともに、管理会計の高度化を加速させている。

導入前の課題
  • タイ工場で利用してきたERPシステムはサポート終了が近づいているほか、周辺システムとの連携も不十分であった。
  • 日本本社で利用してきた既存の会計システムには多通貨対応機能がなかった。
  • 補助科目の登録制限や予実管理などの機能不足により、管理会計を経営に生かすことが困難だった。
導入後の効果
  • タイ工場におけるExcelに依存したデータ管理から脱却し、業務を効率化。
  • 勘定科目やマスター設定を見直したことで検索性が向上し、経営管理に貢献するデータ活用を促進。
  • 2拠点が同じ会計システムを導入することで、それぞれの課題解決を一挙に促進。
GLASIAOUSを選んだ理由
【キーワード】多通貨対応/日本とタイ共通の会計システム導入/管理会計の強化/ Excelに依存した業務プロセスの刷新/ IT導入補助金の活用

タイでは、現地の税制対応や現地スタッフがサポートできる安心感を評価。日本においては、多通貨対応機能や既存の会計システムでは難しかった管理会計強化に貢献できる機能を評価し選定。

導入事例インタビュー

GLASIAOUSを国内外で2拠点同時導入
日本では管理会計を強化したいニーズに寄与
テンタック株式会社
執行役員管理本部 本部長 兼 財務経理部 部長小泉 敦男  氏
タイと日本双方にて会計システムに課題

 テンタックは、アパレル商品などにつけられるブランドネームタグやプライスタグ、洗濯ネーム、パッケージなどの副資材を手掛ける卸売業として創業し、製販一体の総合資材メーカーへと業態を転換している。
 同社 執行役員 管理本部 本部長 兼 財務経理部 部長の小泉 敦男氏は、「現在では非接触で高速データ読み取りが可能なRFIDタグを主力商品とするほか、SDGs時代のニーズを受けて、プラスチック製品を焼却処分する際に発生するCO2を大幅に削減する『グリーンナノ』や、プラスチックに劣らない強度を有する紙フックや紙ハンガーを実現した『カミナノシリーズ』など、サステナブル素材分野でも経営の多角化を
進めています」と語る。
 これらの事業を推進する同社は、現在国内外に複数の生産拠点を構えているが、その1つであるタイ工場では、業務システムに関するある課題に直面していた。
 「タイ工場ではタイ国内で一般的なERPシステムを導入していましたが、バージョンが古くサポート終了が近づいていました。また、独自開発した生産・販売管理系システムとの連携部分がブラックボックス化しており、改修するとデータの不整合が生じる状況となっていました」(小泉氏)
 会計システムについては、同じく日本側でも課題を抱えていた。同社 管理本部 財務経理部 経理課 課長の久保田 直樹氏はこう語る。

 「クラウドベースの国産会計システムを利用していましたが、多通貨対応できないことが最大の問題でした。さらに、データ入力・保存に関する仕様上の制約から、補助科目や予実管理などの管理会計面での機能が不足しており業務上のネックとなっていました。しかし、会計や他の機能も含めたフル機能での料金プランは、当社の使い方ではオーバースペックとなり、コストが割高となっていました」

テンタック株式会社
管理本部 財務経理部
経理課 課長
久保田 直樹 氏
現地スタッフによる充実したサポート日本ではIT導入補助金の申請支援も

 これらの課題の解決策を模索していた中、まずタイ側で有力候補として浮上したのがB-EN-GのGLASIAOUSである。当初は現地のパッケージやサービスを中心に検討を進めていたが、長年取引のあるコンサルティング会社から紹介されたのがきっかけだ。
 「タイ現地の税制に対応するとともに、債権債務や販売・購買管理と会計の一元管理も可能であるなど、GLASIAOUSは私たちが求める機能を十分にカバーしていることがわかりました。またB-EN-Gがタイに拠点を構えており、日本語で意思疎通ができてサポートを受けられるという点で、非常に大きな安心感がありました」(小泉氏)
 この動きを受ける形で、日本側でもGLASIAOUSに対する関心が一気に高まった。「これまでと同様にクラウドベースであること、多通貨対応が可能であること、そして何より管理会計を高度化していくための充実した機能を備えていることに大きな魅力を感じました」と語る久保田氏。両拠点で同じ会計システムを利用することにより、データの確認を容易にする狙いもあったという。
 さらに日本側でのGLASIAOUSの導入を後押ししたのが、IT導入補助金の申請サポートである。IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者の業務効率化やDX推進のために中小企業庁が実施する補助金制度で、GLASIAOUSもその対象だ。「B-EN-GがIT導入支援事業者として申請書の作成から親身にサポートしてくれたおかげで、スムーズに手続きを進めることができました」と久保田氏は振り返る。

経理管理に必要なデータの検索・集計スピードが向上
 テンタックは、まずタイ工場から GLASIAOUS 導入を進め、旧システムとの並行稼働を経て 2023 年 7 月より GLASIAOUS

へ一本化。日本本社側も旧システムからの移行を完了し、同年 8 月からの運用を開始した。これによって両拠点の業務は大きく改善された。まずタイ工場で実現したのが Excelに依存したデータ管理からの脱却である。 

「旧システムでは独自開発した生産・販売管理システムとの連携が不十分で、債権債務データを Excel に取り込んで管理するほか、製造原価報告書も Excel 上でマクロを組んで出力していました。GLASIAOUS に移行することで、こうした属人化した煩雑な業務を効率化することができました」(小泉氏)
 一方、日本側で得られた最大の効果は管理会計の高度化によるスピード経営の実現である。「GLASIAOUS への移行にあわせて、勘定科目や補助科目の見直しを含めたマスター設定を入念に行ったことで、データの検索・集計スピードが大幅に向上しました。おかげで経営層からの『このデータが見たい』という要求に対しても、数分から十数分程度のレスポンスで回答できるようになりました」(久保田氏)

 

データ蓄積にあわせて管理会計機能の利用を拡大
 テンタックでは、蓄積されていくデータを利用し、今後管理会計機能の利用をさらに拡大していく考えだ。「例えば、前年度対比や予実対比を、部門別や商品セグメント別など自由な切り口で行えるようにするなど、弊社にとっての最適な管理会計のあり方を模索していきます」と久保田氏は語る。

 現在、GLASIAOUS では、すでに経費や固定資産、勤怠管理・給与などの他のシステムからデータを取り込む運用を行っているが、今後さらに「mcframe 原価管理」をグローバル全拠点で導入する計画にある。
 「中国の上海拠点を皮切りに順次展開を進めている過程にあり、タイ工場への導入が完了した時点で、GLASIAOUSとのデータ連携を進めていく前提です。同じ B-EN-G 製品ならではの親和性を生かしながら、さらに多角的な観点でのデータ活用を実現したいと考えています」(小泉氏)

 

クライアント情報
テンタック株式会社
創立 :1972年10月
資 本 金 :1億円
従業員数 :381人(2022年12月末日現在)
事業内容:入衣料副資材の企画・製造・販売及び情報システム、情報タグの製造販売バーコード関連機器販売
前身となるテントス株式会社を1972年に設立。1982年に三省テルタックと合併したのを機に社名をテンタックと改めた。アパレル副資材業界において国内トップクラスの販売シェアを有するとともに、80%を超える高い自社生産比率を特徴とする。多彩な資材の生産能力を活かし、アパレル業界以外への生産供給も行っている。2022年からは特にニーズの大きいRFIDタグとサステナブル素材を事業部として独立し、より迅速に幅広い業界のニーズに対応できる体制を整えた。

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