株式会社エイジス
“日本を代表する棚卸のエイジスから、アジアを代表するリテイルサポートのエイジスグループ”を目指すというビジョンに基づき、事業の拡大を一層加速させている株式会社エイジス(以下、エイジス)。海外拠点の会計情報のモニタリング強化を目的に、ビジネスエンジニアリング (B-EN-G)のクラウド型国際会計&ERPサービス「GLASIAOUS」を導入。海外拠点と本社の会計担当者とのコミュニケーションが大きく改善された。
株式会社エイジス
“日本を代表する棚卸のエイジスから、アジアを代表するリテイルサポートのエイジスグループ”を目指すというビジョンに基づき、事業の拡大を一層加速させている株式会社エイジス(以下、エイジス)。海外拠点の会計情報のモニタリング強化を目的に、ビジネスエンジニアリング (B-EN-G)のクラウド型国際会計&ERPサービス「GLASIAOUS」を導入。海外拠点と本社の会計担当者とのコミュニケーションが大きく改善された。
翻訳機能が充実していたこと、導入コストが抑えられること、投資効率がよいことなどを評価してGLASIAOUSの採用を決定。
最初の韓国拠点の導入に必要な資料の提供やマスタの設定、仕訳のインポートツールの開発などはB-EN-Gがサポート。
2拠点目以降は、韓国拠点への導入で培った設定の経験やノウハウを生かし、エイジスで導入から設定まですべて行った。
1978年、日本で初めて棚卸代行サービスを提供するオール・ジャパン・インベントリ・サービス株式会社として創業し、1996年に現在の商号に変更したエイジス。現在、本社を含めた国内6社を中心に直営42拠点、フランチャイズ31拠点を展開。国内棚卸サービスではNo.1のシェアを実現している。財務経理部部長の西本敬氏は、「チェーンストア業界においては、なくてはならない存在になっています」と語る。海外拠点では、東アジア、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域に8社を展開し、棚卸サービスを提供。海外拠点の会計処理は、本社の経理担当者が四半期ごとに出張し、スタンドアローンで存在している現地の会計ソフトのデータを確認したり、現地の会計事務所の担当税理士にヒアリングしたりしながら行っていた。しかし、現地に行かなければ会計データが確認できないこと、コロナ禍で現地への訪問が困難になったこと、遠隔で説明を受けるには言語の壁があることという3つの課題を抱えていた。
エイジス財務経理部 財務経理マネージャーの小倉祐輔氏は、「現地に行かずとも、海外拠点の会計データを常にモニタリングできる仕組みが必要だと感じていました。そこで2020年7月から、海外拠点の情報を含めて管理できる会計ソフトを探していたところ、ベトナム拠点の会計処理をサポートしてくれている会計事務所からGLASIAOUSを紹介されました。いくつかの会計ソフトと比較検討した結果、GLASIAOUSの採用を決定しました」と当時を振り返る。
GLASIAOUSの選定の決め手となったのは、翻訳機能が充実していたことだ。また拠点あたりの導入コストが抑えられることも高く評価された。エイジスが実現しようとしたのは、海外拠点の既存の会計ソフトを継続して使いつつそのデータをGLASIAOUSに連携・収集してモニタリングできるようにする仕組みだ。GLASIAOUSを、モニタリング機能だけではなく、 将来はメインの会計ソフトとして使用することも考えれば、投資を有効に生かせることも採用を決めた理由だったという。 GLASIAOUSの導入は、2020年10月に韓国の拠点からスタート。導入に必要な資料の提供やマスタの設定、仕訳のインポートツールの開発などはB-EN-Gがサポートした。「特に韓国子会社のハングルで書かれた会計データの翻訳に手間がかかっていたので、GLASIAOUSの自動翻訳機能は非常に魅力的でした。また、帳票設定が比較的簡単にできること、ログイン時に表示されるダッシュボードで課題や進捗をすぐ確認できること、データやファイルをGLASIAOUS上で共有し、システムで適切に管理できることなども評価しています」(小倉氏)
韓国拠点への導入で培った設定の経験やノウハウを生かし、12月にベトナムの拠点、2021年1月~3月に残りの海外拠点への導入を実施。2拠点目以降は、すべてエイジスのメンバーで設定を行い、仕訳のインポートツールの開発だけをB-EN-Gがサポートした。「現地がどのような会計ソフトを使っているのか、どのような科目体系なのかなどを把握するために必要な情報の取得に少し苦労はしましたが、経理部門で課題感を共有していた上、(本社の)海外事業本部もGLASIAOUSの導入に前向きだったの でスムーズな導入を実現できました」(小倉氏)