2011年4月に、海外進出する日系企業と海外パートナーの支援を目的に設立されたグローバルイノベーションコンサルティングでは、4カ国の拠点が独自に導入していた会計システムを一元化することを決定。東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のクラウド型国際会計アウトソーシングサービス「GLASIAOUS」を選定することで、会計情報の見える化を実現すると同時に、顧客に提供する会計アウトソーシングサービスの基盤を構築することができた。
2011年4月に、海外進出する日系企業と海外パートナーの支援を目的に設立されたグローバルイノベーションコンサルティングでは、4カ国の拠点が独自に導入していた会計システムを一元化することを決定。東洋ビジネスエンジニアリング(B-EN-G)のクラウド型国際会計アウトソーシングサービス「GLASIAOUS」を選定することで、会計情報の見える化を実現すると同時に、顧客に提供する会計アウトソーシングサービスの基盤を構築することができた。
グローバル対応、クラウド対応、かつ海外進出している日系企業への会計処理のアウトソーシングサービスに利用できる点を評価してGLASIAOUSの採用を決定。会計情報の一元化を実現したことで、各拠点の情報を短期間で正確に把握できるようになり迅速な経営判断を可能にしている。
代表取締役社長である岩永智之氏は、「海外に進出する日系企業へのコンサルティングが主な事業ですが、近年は日本企業の人材不足もあり、ミャンマー人の日本国内への人材派遣や有料職業紹介のニーズが増えています。2018年は、GICミャンマーで1,300名が試験を受けて350名が合格。ミャンマーの拠点で1年半~2年、無償で研修を受けて日本語検定2級を取得してもらい、日本企業に派遣する事業モデルを展開しています」と語る。
他社との最大の違いは、GICの経理、総務、営業、マーケティングなどの人材もミャンマー人を採用していることだ。岩永氏は、「日本人の社員は少なく、総勢273名の社員が、日本、ミャンマー、フィリピン、米国の各拠点で事業を展開しています」と話す。
GICでは、自社の会計業務においては、国によって言語や通貨、税制などの違いがあるために、各拠点がそれぞれに会計システムを導入して処理を行っていたという。そのため、日本からミャンマー、フィリピン、米国の会計情報を必要なときに把握するのが難しいことが課題であった。管理本部長である岡部清人氏は、「会計システムを拠点ごとに個別に導入していたので、必要な情報を集めようとするにも各拠点に個々に連絡する必要があり、少なからず手間になっていました。年次決算はデータを収集して確認しますが、月次決算は各拠点に任せていました。」と話す。この課題解決に向け、GICではグローバルに対応した会計システムの導入を決定することとなった。
「いくつかの製品を比較検討しましたが、グローバル対応、クラウドの要件を満たし、かつ海外進出する日系企業のお客様に向けた会計処理アウトソーシングサービス用途に展開できるシステムはGLASIAOUSしかありませんでした。現在、5名の公認会計士がいるフィリピンの拠点では、すでに20社程度の日系企業に会計のアウトソーシングサービスを提供していますが、今後は新規のお客様からその業務にGLASIAOUSを使用する計画です。その後は、日本国内でも同様のサービスの展開を検討しています」
またシステムの統一は拠点間で人材の流動性を高めることにも貢献している。岡部氏は「例えば日本で働いているミャンマー人が自国に帰国してもそこで同じ会計の仕事をすることができます」と話す。
さらに、管理本部で経理を担当するジンニンプィン氏は「GLASIAOUSは、債権消込処理が非常に簡単です。以前は、約2日かかっていた作業が、GLASIAOUSであれば半日でできるようになりました」と話す。同じく管理本部にて営業管理を担当するトゥエトゥエライン氏は、「請求書の作成には、これまで2つのソフトウェアを使い分けていたのですが、GLASIAOUSを導入してから1つのソフトウェアで作業できるようになったのでワークフローが簡単になり、作業が楽になりました」と話す。