日本国籍保有者が中国に滞在するためには、目的に応じた査証（＝ビザ）が必要となります。
　2020年にビザ免除措置が停止されて以来4年以上が経過しましたが、近頃のコロナウイルス感染症対策措置の緩和を受け、中国への出張を考えている企業は多いのではないでしょうか。

　国際メルマガ担当者も8月に中国出張を控えており、商用（M）シングルビザを7月に取得しました。読者の皆様に中国ビザに関する情報をお届けしようと思います。
※2024年7月5日取得分までの情報のため、ビザ申請の際は最新情報をご参照いただきますようお願いいたします。

【手続きの流れ】
・必要書類の収集

（1）中国側現地企業発行の招聘状又は、現地省政府発行の招聘状1枚
（2）パスポート原本
（3）パスポート顔写真ページのコピー
（4）オンライン申請書(A4サイズ・片面印刷の上、申請者署名つきのもの）
（5）写真48mm×33mm　1枚+データ
などを用意します。該当者は旧パスポートや他の書類も必要となりますが記載を省略しています。

・オンライン申請書：必要書類（4）の作成

作成専用WEBサイト（https://bio.visaforchina.cn/TYO3_JP/qianzhengyewu）にて必要事項を記入します。
※作成完了後の編集・修正も可能です。
※必要資料（5）の写真をデータでアップロードしますが、規定が厳しいのでご注意ください。
作成完了後、A4サイズ・片面で印刷の上、必要箇所に申請者氏名と記入日を手書きで記載する必要があります。

・申請・受取

管轄地域のビザ申請サービスセンター又は中国総領事館へ提出します。
提出物としては、上記必要書類に記載の（1）招聘状（2）パスポート（3）パスポート顔写真ページのコピー（4）オンライン申請書（5）写真1枚を添付します。
問題がなければビザが発給され、最短6日でパスポートの受領が可能です。

今回は申請から最短の6日でビザを受け取ることができました。申請・受領は平日のみですが、申請者本人以外の代理も可能です。
※2023年8月から一部のシングルビザについては日本での事前指紋採取は不要となっています（※停止措置は現時点で2024年12月まで）。

【今後の動向】
2024年5月には、中国は複数のヨーロッパ諸国に対する訪中ビザ免除措置を2025年12月31日まで延長することが発表されました。

＜参考リンク＞
JETRO HP
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/05/6643a6c8a34d17d0.html

他国に対するビザ免除は拡大されている中、日本への対応には慎重な姿勢を見せています。
中国側は中国人の訪日にも同様にビザを免除するという相互主義を要求しているためです。
今後も中国ビザについての情報には注目したいと思います。

※ Youtube にて、海外進出に関わる国際税務、ベトナム及び 中国進出に関わる留意事項・会計制度・税制について解説しています！ ご関心のある方は、ぜひご覧ください。
＜税理士法人名南経営 国際部チャンネル＞
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