人口は需要や供給等の構成要素として経済成長を予測する上で重要指標となります。日本では2005年から人口減少が始まり、近年では毎年60万人以上のペースで人口減少しております。一方でベトナムをはじめとする東南アジアの国々は少子化の兆候があるものの引き続き人口増加となっております。今回は日本とベトナムの人口構成を比較しベトナムの可能性について記載します。
- 総人口:日本は12千万人、ベトナムは10千万人となっており、ベトナムは日本の8割ほどの規模になります。
- 生産年齢人口(15-64歳):日本は7.4千万人、ベトナムは6.6千万人となっており、ベトナムは日本の9割程度の規模となっております。日本では少子高齢化のため生産年齢人口は減少し続けており、ベトナムは年間80万人程の増加になっております。
- 就業者数:日本は6.7千万人、ベトナムは5.3千万人となっており日本の8割ほどの規模となります。日本では働き方改革等により高齢者や女性の社会進出が進み増加傾向となっております。ベトナムは比較的高齢者が少なく若者が多いため増加傾向にあります。
- 就業者余力:生産年齢人口から就業者数を引いた人数は日本では0.6千万人、ベトナムでは1.2千万人となっており、ベトナムは日本の倍近くとなっております。日本と比べ、ベトナムは人的資源の余力があるといえます。
- 出生数:日本は72万人、ベトナムは130万人となっており、ベトナムは日本の1.8倍となっております。双方とも減少傾向ではありますが、日本は過去最低を更新し続けております。
以上から日本は人口減少社会であるが就業者数は現状伸び続けている。一方で就業者の余力が少なくなっており、将来的な就業者の源泉である出生数も減少しています。ベトナムにおいては人口増加しており、就業者の余力も多く出生数も日本よりも多くなっております。人口構成から見ると、ベトナムを含む外国の就業者を活用せざる負えない状況にあるといえます。就業者の活用手段に関しては海外進出あるいは就業者の日本への受け入れ等がございます。詳細は専門家にご確認ください。
<参考リンク>
税理士法人名南経営国際部チャンネル
「ベトナムの人口構成」
https://youtu.be/A5bPNHdFztM
※ Youtube にて、海外進出に関わる国際税務、ベトナム及び 中国進出に関わる留意事項・会計制度・税制について解説しています! ご関心のある方は、ぜひご覧ください。
<税理士法人名南経営 国際部チャンネル>
https://www.youtube.com/c/meinankokusai
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