
2017年から「中小企業の労働生産性を向上させる目的」で始まったIT導入補助金ですが、2024年度の概要が発表されました。本稿では2024年度IT導入補助金の概要と2023年度との違いについて解説いたします。
また、2023年度IT導入補助金は申請・交付数が多く、例年より早い2023年1月に申請を終了いたしました。今年度も前倒しの終了となる可能性が高いため、早めのITツール選定とスムーズな「鍵」となります。そこで、毎年採択実績があり、ご利用者様のインボイス制度対応と業務効率化の両立を実現させるITツール「クラウド型会計&ERPサービスGLASIAOUS(グラシアス)※」についても併せてご紹介いたします。
※)2024年度IT導入補助金のITツールに移行登録中です。ツール登録が完了次第、本稿やメールマガジン等でご案内いたしますが、事前のご相談ももちろん可能ですので、是非お気軽にお問い合わせください。
1.IT導入補助金とは?対象は?
IT導入補助金とは「ITツールを活用して中小企業の業務効率化・売上向上・デジタル化を進めるための補助金」です。
対象は、基本的に中小企業法で定められた「中小企業・小規模事業者・個人事業主」となっており、条件は以下のとおりとなっています。
2.2024年度IT導入補助金の申請枠は?
2023年度IT導入補助金には、通常枠とデジタル化基盤導入類型、セキュリティ対策推進枠、商流一括インボイス対応類型の4つに分類され、インボイス制度への対応を支援する「デジタル化基盤導入類型」とセキュリティ対策を支援する「セキュリティ対策推進枠」の交付率が比較的高い傾向にありました。
2024年度IT導入補助金は、「デジタル化基盤導入類型」がよりインボイス制度に特化した「インボイス枠(電子取引類型/インボイス対応類型)」に変わり、インボイス制度に対応していないソフトウェアは通常枠での申請となります。また、2023年度「デジタル化基盤導入類型」のみ対象となっていたECサイトもついても、インボイス枠の対象ツールからは外れ、通常枠でも対応していないため、2024年度からは申請ができなくなることが予想されます。
<2024年度IT導入補助金 申請枠>
(参照:「IT導入補助金」でIT導入・DXによる生産性向上を支援!令和5年12月時点版)
一方で、インボイス枠(インボイス対応類型)では、小規模事業者に対する補助率を一部「4/5」に引き上げられていることも今回の変更点となります。
上記のように、2024年度の変更点の特徴として、「インボイス制度対応に関するITツール導入への支援が拡充」した枠になっており、会計・受発注・決済・販売管理に関連したインボイス制度対応のITツールを導入する企業様にとって、活用メリットが大きい補助金となっています。
3.IT導入補助金活用におすすめ!クラウド型会計&ERPサービス
インボイス制度対応に対応した「クラウド型国際会計&ERPサービスGLASIAOUS(グラシアス)」は、2022年から毎年採択実績があり、2024年度もITツールとして皆様にIT導入補助金を活用してご利用いただけるよう、準備を進めております。
GLASIAOUSは、20年以上日系企業様の海外現地法人でご利用いただいておりますが、多言語・多通貨・管理会計対応の機能を活かし、日本国内においても、海外取引(外貨管理)が多い日本法人様、外資系日本法人様、また上場(準備)されている企業様に多くご利用いただいており、以下を特長としています。
<POINT 01> インボイス制度に対応
インボイス制度の要件に則った適格請求書・消費税集計表の作成はもちろんのこと、以下の機能を有しております。
1.取引マスタと課税区分マスタの紐づけ機能
仕訳計上時に取引先に紐づけた課税区分が初期表示され、課税区分を選択する手間が省ける他、入力ミス防止にも貢献します。
2.国税庁とのAPI連携による適格事業者チェック機能
「指定期間内に計上された仕訳に対して適格事業者の登録番号が有効か」、「適格請求書との取引に対して免税の課税区分を選択していないか、その逆はないか」をチェックすることが可能です。
<登録番号チェックツール 出力イメージ>
<POINT 02> 販売・購買・在庫の業務情報と会計情報の一元管理を実現
GLASIAOUSでは、以下の販売・購買・在庫管理機能を有しており、その情報から自動で仕訳が作成されるため、タイムリーな受注・売り上げ当の確認、実務に紐づいた正しい会計記帳を実現します。
また、タイムリーに売上実績や売上粗利を参照でき、取引別や品目別でも確認いただける売上集計表などの柔軟なレポート出力も可能です。
<売上一覧表(取引先×品目別の参考粗利益を表示)>
<POINT 03> 多言語多通貨に対応
7つの言語をボタン1つで切り替え可能。また、必要な数だけ外貨を登録し、為替損益の自動計算・外貨評価換算にも対応しているため、海外に親会社や子会社を持つ企業様や海外の企業との外貨取引が多い企業様の業務効率化を実現します。
4.最後に
いかがでしたでしょうか。
以上が現時点で開示されているIT導入補助金2024の情報です。また、最新情報がでましたら随時更新してまいります。
GLASIAOUSの開発・提供元であるビジネスエンジニアリング株式会社には、IT導入補助金申請にノウハウがある社員が多く在籍しております。IT導入補助金を活用したITツールの導入について、ご興味がある方は是非一度お気軽にお問い合わせください。