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新型コロナウイルスによる渡航制限も緩和され、日本からの進出が再び増加しているベトナムですが、現地ではベトナム政府が指定する会計基準や現地特融の慣習が存在し、子会社管理を行う上での課題となっています。
そこで本稿では、システム選定に必要なベトナム会計基準のポイントを説明しながら、弊社ビジネスエンジニアリングが提供するクラウド型国際会計&ERPサービスGLASIAOUS(グラシアス)の対応についてご紹介いたします。
1.ベトナム政府指定の会計基準(VAS)
ベトナムでは、国際財務報告基準(IFRS)を基礎として作られた「ベトナム会計基準(VAS)」に基づいて、以下のような会計処理を行うことが義務付けられています。
・会計期間
会計年度は1~12月が一般的です。一方で、各四半期の初日から始まる期間を会計期間として定めることも可能であるため、4~3月、7~6月、10~9月など企業に合った会計期間を柔軟に設定できることが望ましいです。
・法定勘定科目
勘定科目表が政府によって規定されていることがベトナムにおける会計基準の大きな特徴と言われています。1級~2級の段階構成になっている法定勘定科目での登録が必要です。
・各財務諸表
上記のベトナム政府に定められた勘定科目で構成されるBS/PL、キャッシュフロー計算書などの財務諸表を出力することが必要です。一方、日系進出企業においては本社報告用として、日本形式への組み換えが必要となり、エクセル等手動で行うにはかなりの手間がかかるため、会計システム内で組み替えが可能なものがおすすめです。
クラウド型国際ERPサービスGLASIAOUS(グラシアス)では、上記のベトナム会計基準に対応している他、日本様式への財務諸表の組み換えやベトナム語・日本語・英語への翻訳がワンクリックで操作可能です。(※具体的な操作方法にご興味がある方はこちら)
2.ベトナムでの会計における慣習
政府から正式に定められているわけではありませんが、ベトナムの一般的な慣習として以下の対応が求められます。
・1対1の貸借仕訳入力
会計仕訳において、仕訳の貸借が1対1になるように相手科目を設定する慣習があります。
このような仕訳入力形式に対応しているものが現地のローカルスタッフが記帳する上で重要になりますが、GLASIAOUSでは1対1の貸借仕訳入力にも対応しています。
・月度利益繰越処理
ベトナムでは、毎月末に利益繰越処理を行うことが一般的です。
本来であれば、PL科目を損益勘定科目へ振替し、更に利益余剰金への振替を行うのですが、GLASIAOUSでは、貸借差額から自動計算を行い、利益繰越の仕訳を作成するため業務負荷の軽減に繋がります。
3.e-Invoiceへの対応
ベトナムでは、物品・サービスの提供に付加価値税(VAT)が課税されます。 取引毎に課されたVATの証憑としてTAX Invoiceを発行、ベトナム税務局公認のe-Invoiceシステムに連携し、電子インボイスの作成が必要となります。
GLASIAOUSでは、VNPT社が提供するe-Invouceシステムとの連携が可能であり、VNPT社側で発行されるInvoice番号をGLASIAOUSに反映するため、Invoiceと紐づけて管理することが可能です。
4.クラウド型国際会計&ERPシステムGLASIAOUS(グラシアス)
GLASIAOUSは、現在31の国と地域・1200社の利用実績をもつ多言語・多通貨対応のクラウド型国際会計&ERPサービスです(カタログはこちら)。
ベトナムでは、現地システムとして主にMISAやFASTが広く使われていますが、日系進出企業が利用する場合には、「言語や慣習により日本人現地拠点長にとって操作・確認しにくい」「現地システムで作成した財務諸表を日本本社報告用に日本基準に手動で変換するのに手間がかかる」「日本本社から直接財務状況を確認できないため、リアルタイムに子会社の経営状況を把握できない」といった課題が発生します。
一方、GLASIAOUSでは、上記のベトナム会計基準や慣習にも対応しながらも、日本語や日本形式の財務諸表にワンクリックで対応でき、さらにクラウドシステムであるため日本本社からも直接ログインできるため、現地システムを利用する上での課題も解決できます。
5.充実の現地サポート
GLASIAOUSの最大の強みとして、ベトナム現地でのサポートが充実していることが挙げられます。
<GLASIAOUSコンソーシアムによる専門家のサポート>
GLASIAOUSでは、各国の専門家と連携し、記帳サービスやコンサルティング、アドバイザリーサービスと併せてご利用いただく事も可能です。ベトナムに精通した専門家にご相談いただきながらシステムをご利用いただけます。
※ベトナムに展開している会計事務所一覧※
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「専門家の支援を受けながら段階的に自計化を実現する方法」については、
こちらの記事でご紹介しています。
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GLASIAOUSでは、ベトナム以外にも30か国の国と地域で利用いただいているだけでなく、現地のシステムを変えることなく各拠点の財務情報を可視化するモニタリングから業務情報から一元管理可能なERP機能まで各企業様の規模・業種・業態に合わせて 柔軟にご利用いただけるサービスとなっております。
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