
皆さん、こんにちは!
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。
東京コンサルティンググループベトナム拠点の清水 信太です。
さて、今回はベトナムの進出動向についてお話していきます。
◆こんな人におすすめ
・2022年以降でベトナム進出を検討している企業
・ベトナムの様子をざっくりと知りたい方
など
◆ベトナム進出動向について
ベトナム入国規制が緩和されたことにより、外国企業のベトナム進出動向については前向きな予測がされています。
ベトナムにおける直近数年の経済成長率を確認すると、新型コロナウイルスが流行する前のベトナムの経済成長率は年間平均が 6%と成長著しく、周りの東南アジア諸国の中でも高い成長率となっています。
一方、コロナ渦中の 2020年、2021年における経済成長率は 3%未満にとどまっています。これはベトナムが厳しい社会経済活動制限措置を行い、企業の生産活動に影響を与えたことが大きな要因と考えられます。
しかし、コロナ渦でも着実にプラス成長をし続けたベトナムにおいては、規制が緩和された現在、多くの企業が進出に踏み出しています。
ベトナムの統計総局によると、3 月における企業の新規設立申請件数は 1万 4,300 件と、前月比 96%増の申請件数になっています。資本金総額は 127%増の約 193 兆 VNDとなり、前月から約 2 倍に増加しました。1 社当たりの資本金についても平均約 135 億 VNDと、前年同期と比べても大幅に伸びています。休眠から事業を再開に切り出した企業数に関しては約 4,300 社となり、以上を踏まえるとベトナムにおける生産活動が復活し、経済活動が活発になってきていることが分かります。2022 年第 1 四半期の累計では、新規設立の企業は約 3 万 4600 社と前年同期比 18%増加、休眠後の事業再開は約 2 万 5600 社で前年同月比の 74%増加しており、過去最高の伸びとなっています。
一方で、第 1 四半期に撤退をした企業は全体で 4355 社であり、前年同期と比べると 17%減少で、全ての主要産業において減少している状況となります。
これまで新型コロナウイルスの影響による入国規制を厳しく敷いてきたベトナム政府ですが、ここにきて経済維持と感染抑制の両立を目指す、いわゆる「ウィズ・コロナ」政策に移行してきています。その影響をうけ今後、経済成長率が高いベトナムにビジネスチャンスを見出した多くの外国企業が進出することが予想されています。
今回は、ベトナム進出動向をテーマにしました。当社では、実際に、実務面でも海外やベトナムで事業を行っている多くの中小企業のサポートをさせていただいていますので、ベトナム進出時のフィージビリティスタディ、設立時の会社ライセンス取得、その後の会計、税務、人事などに関するご相談も常に受け付けております。
また、『ベトナムの投資・M&A・会社法・会計税務・労務 (発行:TCG出版) (海外直接投資シリーズ)』を中心にベトナムに関する情報を発信させていただいていますので、是非お役に立てていただければ幸いです。
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Tokyo Consulting Co.,Ltd. Vietnam.
清水