
海外の取引先と取引をする際、売却価格などの取引条件が外貨で表示されて
いるものを外貨建取引と言います。取引自体は外貨で契約されるのですが、
会社の帳簿は日本円で記帳をしているため、外貨を日本円に換算して記録を
しないといけません。
その際に為替レートを用いますが、為替レートには大きくわけてTTB,TTS,TTMの
3種類がございます。それぞれどのような意味で、どのレートを用いて換算を
すればよいのでしょうか。
まず、各レートですが、TTBは銀行から見て外貨を買う(buy)ときのレート、
TTSは銀行から見て外貨を売る(sell)ときのレートとなります。
そして、これらの仲値(Middle)がTTMとなります。
例えば、私が銀行で外貨を円に替えてもらう場合、銀行から見ると外貨を
買って円を売るという取引になりますのでTTBが適用されます。
一方で、私が銀行で円を外貨に替えてもらう場合、銀行から見ると円を買って
外貨を売るという取引になりますのでTTSが適用されます。
一般的にTTS>TTBとなり、この差額が銀行の手数料収入となります。
そして、これらの仲値をTTMといいます。
また、外貨建取引は原則、取引発生日のTTMで換算を行いますが、継続適用を
前提に当月や前月のTTMの平均とすることもできます。
他にもTTMではなく、売掛債権については将来外貨を円にする必要があるため
TTBを、買掛債権であれば将来円を外貨に換える必要があるためTTSを用いること
も可能です。
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