ロゴ - GLASIAOUS

トピック

タイにおける国際地域統括本部IHQについて

2017.09.30
辻・本郷税理士法人

タイの投資奨励政策BOI(Board of Investment)の国際地域統括本部IHQ(International Headquarters)について解説いたします。

国際地域統括本部IHQとは

タイの法律に基づき設立され、国内外の関連会社または支店へ管理・技術・財務管理サービスを提供するための会社です。(関連会社とは、25%以上の株式を所有または管理監督権限をもつ会社です。

事業範囲

・一般管理、事業計画立案、ビジネスコーディネーション

・製品の研究開発

・技術支援

・マーケティングおよび販売促進

・人事管理、トレーニング

・事業活動の各方面に関するアドバイス・助言

・経済と投資の分析および研究

・ローン管理およびコントロール

・原材料および部品の調達(貿易に関連するサービス提供も含む)但し、卸売のみ

・財務管理 1)トレジャリーセンター2)バーツの貸借(タイ国内の金融機関・関連会社)

BOIの申請条件

・払込登録資本金が1,000万THB(約3,000万円)以上であること。

・最低1カ国、海外にある支店または関連会社を統括すること。

BOIの恩典

・研究開発およびトレーニング用の機械の輸入関税免除。

・輸出向けの製品用の原材料・部品の輸入税免除。

・外国人が過半数または全数の株式を保有することを認める。

・外国人の土地所有許可。

・外国人技術者・専門家の導入許可。

財務省歳入局の優遇税制

・15会計期間にわたって法人税の免除または法人税10%

・駐在員の個人所得税15%(IHQ業務にかかる部分のみ)

・ローン利息に係る特定事業税の免除

・IHQから支払われる配当・利息の源泉税免除

財務省歳入局の恩典要件

・申請書を提出し、歳入局長官から承認を得なければならない。

・IHQ事業に関連する業務に年間1,500万THB(4,500万円)以上の運営費用を支出(実際の支出で、減価償却費は除く)

・その他の規制を厳守すること。

具体的なご相談は、弊社法人国際部までご連絡ください

統括会社の役割

・集中購買によるバーゲニングパワーを強化し、調達コストを削減したい場合に、IHQで一元購入し、各国へオフショア取引が可能になります。

・効率的な為替管理をしたい、送金コストを抑えたい場合に、ネッティング決済が可能になります。

・製造原価と販売単価の統一的管理が可能になります。

・製造計画・管理人材の集中管理による業務効率化が可能になります。

経営者にとって大切なことは、タイで税制恩典を獲得するだけではなく、今後成長する東南アジア地域で自社のビジネスを発展させることです。

既に東南アジア各国に拠点の配置が終えつつある企業もあれば、配置したが立ち上がったばかりという企業もあり、進出段階が異なります。IHQ制度の検討の際には、自社グループの中長期的な事業計画を踏まえ、機能と役割も段階的に発展させるプランをする必要があります。

本記事の執筆者
田中 輝明
田中 輝明

1980年生まれ京都府出身。大阪市立大学経済学部卒業。税理士(日本国)。京都の税理士事務所を経て、税理士法人 和に入社。在籍中にタイの東洋ビジネスサービスに出向。2017年3月に辻・本郷税理士法人に入社。同5月にタイ事務所Hongo Toyo Accounting Co., Ltd.に駐在。、タイでは、日系企業の進出時から撤退時までの日本とタイの会計税務をサポートしてきました。

辻・本郷税理士法人の他記事
関連タグ

PAGE TOP